群馬県立小児医療センター
 
診療科等紹介
-  循環器科
1.循環器科の特徴・業務内容
 循環器科が主に治療する病気は、先天性心疾患(生まれつきの心臓病)、川崎病(熱が出たり、体に発疹の出る原因不明の病気で心臓に後遺症を残すことがあります)、 不整脈、心筋症(心臓の筋肉がおかされる病気)などで、成長発達に影響を与える病気や直接命にかかわったり生涯治療を必要とするような重篤な病気などもあります。
 子供の心臓病を専門にしている施設は少ないため、群馬県内はもとより県外からも患者さんを紹介していただいております。循環器科は心臓病のお子さんの健やかな成長を手助けできるように スタッフ一同最新の治療を施行すべく努力をしております。
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2.スタッフ紹介
部長 小林 富男(医療局長)
専門分野 小児心臓病(先天性心疾患、川崎病、心筋症、心筋炎、不整脈、カテーテル治療、学校心臓検診)
資格 日本小児科学会専門医、日本小児循環器学会専門医、PALS provider、医学博士
参加学会 日本小児科学会、日本小児循環器学会(評議委員、専門医、指導医)、日本川崎病学会(評議員)、日本循環器学会、日本小児外科学会、日本小児肺循環研究会(世話人)、日本Pedatric Interventional Cardiology学会、日本胎児心臓病研究会、日本小児集中治療研究会、関東心筋疾患研究会(世話人)、群馬小児循環器研究会(事務長)
部長 下山 伸哉(小児集中治療部長)
専門分野 小児心臓病
資格 日本小児科学会専門医、日本小児循環器学会専門医、PALS instructor、医学博士
参加学会 日本小児科学会、日本小児循環器学会、日本川崎病研究会、日本肺循環研究会、日本小児呼吸器疾患学会、日本Pedatric Interventional Cardiology学会、日本小児集中治療研究会
部長 池田 健太郎
専門分野 小児科、小児循環器科、不整脈
資格 日本小児科学会専門医、日本周術期経食道心エコー認定医
参加学会 日本小児科学会、日本小児循環器学会、日本循環器学会、日本不整脈学会、日本小児心電図学会、日本心臓血管麻酔学会
部長 石井 陽一郎
専門分野 小児科
資格 小児循環器専門医、臨床研修指導医、医学博士、BLS/PALSプロバイダー、胎児心エコー認証医、小児科学会専門医
参加学会 日本小児科学会、日本循環器学会、日本小児循環器学会(評議員)、日本胎児心臓病学会(教育委員会メンバー)、日本胎児治療学会、日本周産期・新生児学会、日本Pediatric Interventional Cardiology学会、胎児心臓病家族支援研究会、関東胎児心臓病研究会(幹事)
医長 浅見 雄司
専門分野 循環器内科
資格 小児科専門医
参加学会 小児科学会、未熟児新生児学会、周産期・新生児学会
医師 新井 修平
資格 小児科専門医
参加学会 日本小児科学会、日本小児循環器学会、日本川崎病学会
非常勤医師 中島 公子
専門分野 小児心臓病
資格 PALS providor
参加学会 日本小児科学会、日本小児循環器学会
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3.対象疾患

 循環器科が対象としている心臓病には、a)先天性心疾患、b)川崎病、c)心筋炎、d)心筋症、e)不整脈などがあります。

(a)  先天性心疾患は、治療を必要としないような軽症も含めると生まれてきた赤ちゃんの0.8-0.9%に合併します。発症時期は病気によって様々で、 お母さんのお腹の中にいる時のこともあれば、症状に乏しいため小学入学後の心臓検診で初めて発見されることもあります。正常な発育発達を して生涯にわたり普通の日常生活が出来ることを目指し、薬による内科的治療や心臓血管外科と連携して手術による治療をします。最近は生ま れる前の胎児エコーで心臓の病気を発見される赤ちゃんも増えてきました。そのような場合には産科医師、新生児科医師、心臓血管外科医師と 連携し生まれる前から治療方針や分娩に関しての検討をして、出生と同時に治療を開始しています。

(b)  川崎病は主に4歳以下の乳幼児がかかる病気で、群馬県内では年間約200人のお子さんがかかっています。症状は発熱、皮膚の発疹、唇や目の発赤、手足のむくみなどですが、 心臓の冠動脈に後遺症を残すことがあります。心臓に後遺症を残してしまった場合には、心臓カテーテル検査で正確に後遺症を評価しますが、生涯にわたる治療を必要とするほ ど重症になってしまうこともあります。未だに原因不明のため確定的治療はありません。γ-グロブリン大量療法が有効な治療ですが、完全に心臓の後遺症をなくすまでには至っ ていません。

(c)  心筋炎は、夏風邪などのウイルスの感染により心臓の筋肉が傷害され心臓の動きがおかしくなってしまう病気です。多くは安静と対症療法で治癒しますが、 重症の場合には不整脈や重度の心機能不全で突然死や命の危険にさらされることもあり、人工ペースメーカーや人工心肺装置を取り付け治療します。

(d)  心筋症は、心臓の筋肉が傷害され心臓の機能が低下たり不整脈がでる病気です。原因は心筋炎の後遺症や遺伝のこともありますが、ほとんどは不明です。 薬による治療が中心ですが、心臓移植が必要になるほどの重症例もあります。

(e)  不整脈には、脈拍が速くなる頻脈性不整脈と、遅くなる徐脈性不整脈があります。当院では県立心臓血管センターと協力して頻脈性不整脈に対するカテーテル治療(アブレーション)を行っており、良好な成績を収めています。また、徐脈性不整脈に対するペースメーカー治療も行っております。

4.主な検査と治療

 当センターで心臓病に関して行える検査は、心臓超音波検査、胎児心エコー検査、心臓カテーテル検査、心電図、運動負荷心電図、24時間心電図、CT、核医学検査、MRIなどです。 心臓カテーテル検査は太股や首の血管から心臓まで細い管(カテーテル)を入れて心臓の中の血圧を測定したり、レントゲンに写る特殊な薬(造影剤)をカテーテル経由で心臓の中に流し心臓や血管の形 や血液の流れ方を調べ、心臓の異常を調べる検査です。
 特殊な治療としては、川崎病に対しγ-グロブリン大量療法とステロイド剤が無効な最重症例には抗TNFα抗体のレミケードの投与や血漿交換を行っています。また、先天性心疾患に対するカテーテル治療、 不整脈に対する心臓ペースメーカー治療、高度心機能不全に対する人工心肺装置による心肺補助、血液透析、蘇生後脳症に対する脳低体温療法などがあります。
 カテーテル治療は、先端に風船がついたバルーンカテーテルや金属製金具のステントを用いて弁や血管の狭窄を直す治療で、病気の種類によっては、手術と同等の治療効果を少ない身体的負担であげるこ とも可能です。心房中隔欠損症に対するカテーテル治療としてアンプラッツァー心房中隔欠損閉鎖術を開始し、体への負担が少なく治療することが可能となりました。 詳細はアンプラッツァー心房中隔欠損閉鎖術説明書 をご覧ください。

 図1.アンプラッツァー心房中隔欠損閉鎖栓
 
 

 図2.アンプラッツァー心房中隔欠損閉鎖術
 
 

 動脈管開存症に対する治療として2mm以上の太さの動脈管開存症はアンプラッツァー動脈管閉鎖術、2mm以下の動脈管開存症はコイル塞栓術を行っています。また、心臓血管外科では胸腔鏡を使った低侵襲手術も行っています。

 図3.アンプラッツァー動脈管閉鎖栓
 

5.治療実績

 臓カテーテル検査は、年間約100例前後で推移していましたが最近は増加して平成24年度は145件、カテーテル治療も68件と増えています(図4)。心臓血管外科手術は、平成24年度には142件施行しました。(心臓血管外科参照)。

        図4 カテーテル件数の推移
6.その他
        
 当センター循環器科は,平成20年度より日本小児循環器学会で開始される専門医制度の小児循環器専門医修練施設群に認可され後輩の育成にも力を入れています。

群馬県学校心臓検診基準については次のPDFファイルをクリックしてご覧ください。
「日本における小児心筋症の予後調査」を開始しました。    心筋症の臨床研究に関する情報の公開(76kb)
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